はじめに:在宅介護は「マラソン」みたいなもの
在宅介護を続けていると、誰もが一度は思うのではないでしょうか。
「私、この生活いつまで続くんだろう……」
「ちょっと休みたい。でも休んだら家族が困る」
そう、在宅介護は「短距離走」ではなく「フルマラソン」に近いもの。
ダッシュして全力で頑張ると、途中でガス欠してしまう。
だからこそ大事なのが——介護する側のセルフケアです。
この記事では、在宅介護を頑張る家族のために「日々できる小さな工夫」から「専門家に相談する勇気」まで、具体的なセルフケア術をまとめました。
セルフケア術① 体を壊さないための生活リズム調整
介護は不規則。夜中のトイレ介助、急な体調変化、デイサービスの日程……。
自分の生活リズムは二の次になりがちです。
🛏 睡眠を「つぎはぎ」でも確保する
まとまった睡眠がとれなくても、昼間に20分仮眠をとるだけで体は回復します。
ただし、1時間以上寝ると逆に夜眠れなくなるので要注意。
🍚 栄養を「手抜き+工夫」でカバー
・介護食を作るとき、自分用にも取り分けてバランス良く食べる
・ヨーグルト、ナッツ、野菜スープなど「常備しておける健康おやつ」を取り入れる
ポイントは“自分だけのご飯を用意する罪悪感”をなくすこと。
元気でいること自体が、介護を続けるための最大の貢献です。
セルフケア術② 感情のガス抜きを忘れない
「介護がつらい」「もう無理」——心の中だけで抱え込むと、爆発します。
📖 愚痴ノートで気持ちを整理
日記感覚で「今日疲れたこと」「嫌だったこと」を紙に書くだけでも、頭が整理されます。
さらに、次回ケアマネジャーとの面談のときに見返すと、**“どのタイミングで介護負担が大きいのか”**がわかりやすくなります。
☎ 話を聞いてくれる人を“制度で”探す
・地域包括支援センター
・自治体の介護相談窓口
・家族会やオンラインコミュニティ
愚痴は「弱音」ではなく「安全弁」です。出さない方が危険。
セルフケア術③ 心を軽くする小ワザ
在宅介護は「終わりが見えない」ことが一番つらい。
だからこそ、日常に“小さな休み”を組み込む工夫を。
🌿 マインドフルネス呼吸法
・3秒で息を吸う
・3秒止める
・6秒で吐く
これを3分続けるだけで心拍数が落ち着きます。
介護の合間にキッチンでこっそりできるセルフケアです。
📅 介護シフト表を作る
兄弟や家族で「お世話シフト」を作成し、“休む日”を先に予定に入れる。
休みを「奪うもの」ではなく「ルール」として守るだけで、罪悪感が減ります。
セルフケア術④ 「人に頼む勇気」を持つ
在宅介護の家族はつい「自分が全部やらなきゃ」と思いがち。
でも、それは長く続けるうえで最大の落とし穴です。
👩⚕️ ケアマネに“素直に”話す
「ちょっと疲れてきたんです」
これだけでも十分。無理に理由を並べる必要はありません。
プロは「疲れた」という言葉の重さを理解してくれます。
🏥 レスパイトケアの活用
・ショートステイ
・訪問看護
・デイサービスの延長利用
「一時的に預けること」は“さぼり”ではなく“戦略的休養”。
それをしない方がリスクです。
よくあるNGセルフケア
- 我慢することが美徳だと思う
- 全部自分でやらないと気が済まない
- 休むと罪悪感を抱く
これらは介護を「早く終わらせる」ための道に直結します。
セルフケアは“贅沢”ではなく“延命装置”だと考えましょう。
まとめ:介護者が倒れたら意味がない
在宅介護は家族の「愛情」で成り立っています。
でも、その愛情を長持ちさせるために必要なのがセルフケア。
・体の調子を整える工夫
・心のガス抜き
・ちょっとした休み
・人に頼る勇気
どれも「大げさ」ではなく「日常にできる小さな習慣」です。
あなたが元気でいられることが、介護を長く続ける最大のコツ。
どうか「自分を大事にする勇気」を忘れずにいてくださいね。



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